皆さん こんにちは!
神戸市東灘区岡本の大川歯科医院です。
今回は抜歯した直後にインプラントを埋入する治療法、「抜歯即時埋入インプラント」についてお話させていただきます。
◆ 抜歯について (歯科治療の前提)
まず歯科治療の前提として、健康な歯を抜くことはありません。
歯を抜くということは、虫歯や歯周病が重度に進行しており、いかなる治療を施しても歯を残すことが困難な場合に、抜歯を行うことを検討いたします。
大川歯科医院では、きちんと口腔内の検査を行った後に、歯や歯ぐき、あごの骨の状態を確認させていただいた上で、歯科医師とのカウンセリングを受けていただき、抜歯の必要性をご説明させていただきます。
◆ 抜歯即時埋入のメリット
抜歯即時埋入インプラントは、抜歯した直後に、抜歯したその箇所にインプラントを埋め込む治療方法です。
最も大きなメリットは、治療期間を大幅に短縮できるところにあります。
通常は、抜歯してから2か月から半年程度の治癒期間を設けて、骨や歯肉の回復を待ちます。
しかし、抜歯即時埋入によるインプラント治療は、抜歯当日にインプラント治療を行うため治療期間の短縮とともに、治療回数も少なくできます。
また、通常のインプラント手術で行う歯ぐきの切開を行わないため、最小限の手術侵襲でインプラント手術を行うことができ、患者様の身体への負担を軽減することもにも繋がります。
◆ 抜歯即時埋入のデメリット
では、抜歯即時埋入インプラントの欠点やリスクはないのでしょうか。
この抜歯とインプラント埋入を同時に行うインプラント手術は、通常のインプラント手術より非常に複雑で繊細な手術になります。
そのため、インプラント手術前に必要十分な口腔内の精密検査を実施した上で、インプラントを埋入する方向や深さなどの正確な治療計画が必要となります。
そして、なにより繊細で高度なインプラント手術となるため、インプラント手術の経験が豊富な歯科医師に担当してもらうことをお勧めいたします。
また、抜歯とインプラント埋入を同時に行うことで、感染症や出血のリスクが増える場合がありますので、衛生管理や抗生物質の服用などの予防対策もきちんと行う必要もあります。
◆ 抜歯即時埋入インプラントの注意点
リスクを回避する予防や対策を取れば、大きなメリットがある手術方法ですので、ご希望される患者様も多くいらっしゃいますが、どなたでもこの治療法ができるということではありません。
まず、十分な骨の量と硬さなどの質の確認が必要です。
さらには、歯周病などが進行していないことが大前提となります。
噛み合わせが安定していることも条件になるでしょう。
このあたりは、インプラントの手術を担当する歯科医師と、しっかりとした事前カウンセリングを受けられることをお勧めいたします。
【参考】
大川歯科医院 インプラント保証制度について
大川歯科医院
兵庫県神戸市東灘区岡本4丁目6−1